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画 像 処 理 メ ー ル マ ガ ジ ン
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2018年2月28日 Vol.136
------------------------------------------- 株式会社ケーアイテクノロジー
http://www.kitech.co.jp/
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・エンジニアコラム………………… 理論限界って?
・KIT情報発信…………………… 画像処理セミナー
・編集後記…………………………… ラーメンマンのひとり言
■ エンジニアコラム --------------------------------------------------
理論限界って?
ある画像処理開発案件事例のご紹介です。
お客様「あるデータを、カメラで読み取りたいのですが実験したところ、
正しく読み取れません。画像処理で読み取れるようにできますか?」
とのご相談でした。
そこで具体的にどんな実験を行ったのか、聞き取りからスタートさせて
頂きました。
お客様「対象物を読みとる為に必要な解像度を、計算して理論的に必要な
解像度のセンサーを使って撮影した画像がコレです。
しかし、この画像中の対象物部を読みとる実験をしたのですが、全滅でした。
大学の先生に相談したところ理論限界なので無理との事でした。」
お話を噛み砕くと、「理論的に必要な解像度」とは、量子化誤差を考慮した
解像度の意味でした。大学の先生が指摘された点は、二倍の周波数「以上」では
なく、「よりも高い」と言う点の指摘だったようです。
すなわちお客さんの実験は、二倍の解像度で読めると思われての実験でした。
ここまででしたら、解像度を二倍より高い解像度にすれば良い。と教科書通り
の回答で終わりです。ところがお客様が「他の読み取り機は、自分達が実験した
カメラと同等かそれ以下の解像度で読めているようなんです」との事でした。
我々にとっては、「らしい」との事ではこれ以上お手伝いする事はできませんが、
少し深堀してみました。
「理論限界」を超えている可能性は何か?を。
お話を整理しているうちに高い可能性の仮説が見つかりました。
今回開発したいのは「読み取り装置」なのです。
一方、理論の前提条件が「撮影された一枚の画像からどこまで読み取れるか?」
です。
読み取り装置が「一枚の画像」だけからと言う前提条件が思い込みだったのです。
今回の件は、アルゴリズム開発と言えるか否かは、「コロンブスの卵」的発想
ですが、頭の柔軟性には、良い事例かと思いご紹介いたしました。
■ KIT情報発信 ----------------------------------------------------
画像処理セミナー
日本テクノセンター様に主催頂いておりますセミナーです。
今回から内容を増やすテーマは、【SoCFPGA】です。
これは、この何回かのセミナーの「Q&Aタイム」で同じ質問を頂いた為です。
「SoCFPGAを導入する指示を受けているが、注意すべき点は?」とか
「C言語で確認した手法をなるべく簡単にFPGA化するにはSoCFPGAですか?」
との質問が多い為です。
答えは一つではないので、受講者様とデスカッションしながら、質問者さん
のケースに最適なアプローチを考える。と言うライブだからこその勉強を
行っております。
その他セミナーの内容は、主催者様ページで
2018年03月20日(火) 10:30 〜 17:30
画像処理アルゴリズムとSoCFPGA、FPGAへの実装(選定からポイント)実践講座
〜1人1台PC実習・学習用ソフト付〜
http://www.j-techno.co.jp/seminar/ID5CRBNIQJ5
主催者に申込の際には、「講師紹介割引(1割引き)」もありますので
是非ご検討下さい。
■ 編集後記 ----------------------------------------------------------
ラーメンマンのひとり言
タッチ式の自動ドアについて誤解していたことをご紹介します。
スイッチがあるタイプではなく、シート状で触れるタイプのものです。
今まで何の疑いもなくシート部分に手を触れて開けていたのですが、
先日見ていたテレビ番組で、あれはただのシールだということを知りました。
実際は別の部分にセンサがついていて、シールはそのセンサの検知範囲内に
誘導するためのものだということでした。
(本当のタッチセンサもあるかもしれず、全てかどうかは分かりません。)
このことを知ってから、次にシールタイプの自動ドアを見つけた時には
触らずに開けてみようと思っているのですが、つい今までのように触って
しまってまだ試せておりません。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回の『画像処理メールマガジン』も宜しくお願いします!
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【画像処理メールマガジン】
発行日:隔週第2・4水曜日(休刊:祝日、年末年始など)
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