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画 像 処 理 メ ー ル マ ガ ジ ン
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2020年1月8日 Vol.180
------------------------------------------- 株式会社ケーアイテクノロジー
https://www.kitech.co.jp/
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・エンジニアコラム………………… 客観的議論
・KIT情報発信…………………… サイトロン
・編集後記…………………………… せんみなこのひとり言
■ エンジニアコラム --------------------------------------------------
客観的議論
エンジニアですが、新しい視点から発想する為に、ディベート的な議論を
練習する事があります。
技術的な議論でも、感情が混じってしまうと論点がボケてしまうからです。
実は、これ弊社でも苦手なエンジニアもいます。
まあ、感情抜きで議論できるに越した事はないですが、エンジニアとしての
必須科目ではないので、苦手だと意識してもらえればそれでOKとしてます。
得意な奴とは、議論開始の時点で、まず「今回の議論の目的と命題」を
明確にします。
これを怠ると、白熱してきて実は枝葉の部分の議論になってきているのに
元に戻る事が難しくなってきます。お互いに枝葉だと気づきつつも、自分の
主張と異なる相手の主張から離れるタイミングが見つからなくなります。
アルゴリズム開発の「手法」に当てはめてみると、A方式と、B方式のどちらが
見込みありかを、議論します。
「今回の議論の目的は、A方式と、B方式の速度について優劣を議論する」
と明確にしておくと、言う事です。
方式の議論を始めると、A方式の方がメモリアクセスが頻発する。と甲君が
言います。乙君は、アクセス回数は多いけど、B方式ではランダムアクセスが
ばかりだから、連続アクセスのA方式の方が有利。と主張します。
いやいや、キャッシュヒットするから、ランダムでも連続でも差がでない。
と。ここで「どんなメモリタイプか?」を決めていなかった事に双方気づき
始めます。
方式の「速度」面の優劣を議論したかったのに、実現手段の前提条件により
評価が異なる事に、気づいて議論を整理しなおせる為に、議論の開始時に
「目的と命題」を明確にしておく事と、議論に感情を入れずにする練習が
必要なのです。上の例で、ランダムとか連続とかぐらいの流れになった
あたりで、感情が入る人と、そうでない人の違いが出てきますが、
「熱い思いをもって開発している」と言う点では、感情が入る人も好きです。
あれ?論点がズレてきてしまいました。
■ KIT情報発信 ----------------------------------------------------
サイトロン
株式会社ケーアイテクノロジーでは、十数年以上前に放射線医学総合研究所様
と共同研究で、細胞診断用の画像表示装置を開発しました。
(当時の画像処理専門書籍 「画像ラボ」2004年9月号に記事掲載)
その当時のパソコンスペックでは扱えない大きなメモリを必要としていたので
当時は、専用ハードウェアを開発して使って頂いてました。
その後、パソコンの性能向上のお陰で、パソコン上のソフトでも大きな
画像データを扱えるようになりました。何故大きなメモリが必要か?を説明
すると、細胞診断を行っている方は、顕微鏡で見ているとき、とても頻繁に
「フォーカス」を動かすからです。パソコンの画面には「フォーカス」と
言う概念が無いからです。
そこで、専用ハードを必要としない、細胞診断用の画像表示ソフトサイトロン
を、開発しました。専用機器を購入できない方々が、草の根活動的にこのソフト
を使って、研究され「日本臨床細胞学会」にて論文を発表して頂けるように
なりました。
【バーチャル顕微鏡】で、検索して頂くと当時の事がわかると思います。
弊社は、医療が専門ではなく、画像処理の開発が専門で、ご要望がたまたま
細胞診断だったからなので、表示ソフトを装置メーカーさんが安価や無償で
出されてきているので、もうここに注力する事は無いと思います。
近年、弊社が知らないところで、サイトロンを、他の目的に試しに使って
いる方がいる事を知りました。
他の目的とは、別の医療であったり、FAの目視検査であったりと、色々ですが
作った我々が想定しない使い方。とても嬉しい限りです。
■ 編集後記 ----------------------------------------------------------
せんみなこのひとり言
明けましておめでとうございます。
本年も画像処理メールマガジンをよろしくお願い申し上げます。
私は、毎年元旦に近所のお寺に初詣に行き、おみくじを引くのですが、
今年は「吉」でした!
前向きなことが書いてあったので、安心して1年頑張れそうです。
一般的なおみくじの順番は、「大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶」だそうです。
実は今までの人生の中で、まだ「大吉」と「凶」を引いたことがありません。
この2つは、入っている割合が少ないのでしょうか?
いつか、大吉を引き当てたいと思っています。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回の『画像処理メールマガジン』も宜しくお願いします!
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発行日:隔週第2・4水曜日(休刊:祝日、年末年始など)
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