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画 像 処 理 メ ー ル マ ガ ジ ン
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２０１５年１１月１１日 Ｖｏｌ.８２
------------------------------------------- 株式会社ケーアイテクノロジー
http://www.kitech.co.jp/
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・エンジニアコラム………………… モータースポーツと自動制御
・ＫＩＴ情報発信…………………… 動画ファイル変形変換ソフト
・編集後記…………………………… ゴーテンバーグのひとり言
■ エンジニアコラム --------------------------------------------------
モータースポーツと自動制御
「理論の上での最適化」と「レーシングカーの自動制御」の視点で。
市販車（大衆車）は、コストとのからみもあるので、除外した話です。
市販車でも、高級スポーツカーと呼ばれる、コスト除外は含みます。
「速く走る」（タイムアタック）と「レースで勝つ」は、
少し違う話だと言うところから。
前者は、自動化しやすい分野かもしれません。
路面コンディション等も、センサーで情報を得る事ができるからです。
後者は、不利な点があります。競争相手の人間心理を（今は）センシング
できないからです。
「速く走る」には、物理的に走行ラインも一つブレーキポイントも一つですが、
「抜く為」に人間は考えます。あえて、前のドライバーよりブレーキを遅らせて
一瞬前に出て、すぐに相手が加速するのに邪魔な位置に車を移動させます。
ついさっきまで、前に居たドライバーは本来ならばすぐに加速できるのに
前に出た車が邪魔になって、加速できずＢＥＳＴなラインなのに抜かれてしまう
のです。
この「人間が考えている事」を（今の技術では）センシングできないので
自動制御が難しいと思います。
画像処理の開発も、人間が頭にある事を引き出す事が、一番難しいと思います。
■ ＫＩＴ情報発信 ----------------------------------------------------
動画ファイル変形変換ソフト
お待たせいたしました。
すでにお馴染みの、自由変形ソフトTransViewと同じ機能を、動画ファイルに
適応させる為のソフト、TransMovieの発売準備が間もなく完了します。
自由変形ソフトを使う事で、視点変換、歪み補正など色々な用途にご利用
頂いておりましたが、それを動画に適応さえたい。とのご要望を強く頂いて
おりました。
これまで、動画対応は受託開発製品でのみ営業しておりましたが、
折角、リアルタイム変形ができるのに勿体ない。とのお言葉に背中を押され
「動画ファイル変換ソフト」として、販売開始する事にいたしました。
新発売のTransMovie は、動画ファイル入力後変形エンジンを通した後に
再度動画ファイルとして、保存します。
どのように変形するかは、これまで同様TransViewを使って、変形パラメータ
を作成して下さい。
さあ、これを御使用頂くユーザー様が、どんな用途に活用頂けるのか
とても楽しみです。
実物は、「国際画像機器展」で展示致しますので、是非展示会にも
お立ち寄り下さい。
■ 編集後記 ----------------------------------------------------------
ゴーテンバーグのひとり言
今回のエンジニアコラムでは、「モータースポーツ」のお話だったので
それに絡めた話を紹介します。
市販車ベースのモータースポーツは、冬が「タイムアタック」としては
ベストシーズンです。それは、寒いとエンジンパワーが上がるからです。
「今シーズンＢＥＳＴタイム」の多くは冬に出されます。
一方、レーシングカートなどの、サーキット専用マシンでは、春＆秋が
「今シーズンＢＥＳＴタイム」を出しやすくなります。
その違いは、「タイヤのグリップ」なのです。エンジンは外気が冷えている
方がパワーが出ますが、タイヤはある程度温まらないと、グリップが上がり
ません。
あえて、それを「難しさ」として、冷えているタイヤの一周目で、どれだけ
タイムが出せるかを競う「スーパーラップ」なるものもあります。
難しいから、面白いのでしょうね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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