------------------------------------------------------------------------
画 像 処 理 メ ー ル マ ガ ジ ン
------------------------------------------------------------------------
2016年4月13日 Vol.91
------------------------------------------- 株式会社ケーアイテクノロジー
http://www.kitech.co.jp/
------------------------------------------------------------------------
このメルマガはイプロスにご登録して頂いてるお客様・弊社にご興味頂いた
お客様及び弊社HPよりメルマガご登録して頂いたお客様へお送りして
おります。
画像センシング展、国際画像機器展、画像処理セミナーにて御名刺を頂き
メルマガを希望頂いた方にもお送りさせて頂いております。
_/_/_/_/ I N D E X _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
・エンジニアコラム………………… 画像データの数値化
・KIT情報発信…………………… TransMovieエンジン高速化
・編集後記…………………………… ゴーテンバーグのひとり言
■ エンジニアコラム --------------------------------------------------
画像データの数値化
現在ある事を目的として、画像データの数値化に取り組んでおります。
このテーマの面白いところは、ニーズ側の方は複数の画像を与えられると
それらの画像を頭の中の基準により、必ず再現性のある順番に並べられる
事なのです。
また、別の画像群をこの方に与えると、それらも順番に並べられるので
それを画像処理で実現して欲しい。と言うテーマです。
実は、この順番に並べる行為は医療行為なので、技術面だけでなく他の面でも
難しい問題をかかえております。
それでもまずは技術的に可能なのか?といわば挑戦状を頂いたので、
チャレンジ中です。
まず、分類アプローチの前に、この方が行っている行為を深く掘り下げました。
すると、大量に与えられる画像群の中から「判定不可」を除外しているのです。
「判定不可」には、この方にとって判定する情報が無い場合と、矛盾する情報が
含まれている場合があるようです。
そこで、画像処理にかける前にそれらを除外して、頂きました。
(将来は、除外ルールもチャレンジしたいです)
最初の画像群に合わせて、この方と同じ順番にするのは、比較的簡単です。
適当に複数の画像特徴量を出して、この方の順番と同じ順番の値を出す
特徴量を選べば良いので、答えを知って回答を書いているようなものです。
ところが、次の画像群を与えられると、先ほどいい加減に選んだ特徴量では
異なる順番になってしまうのです。
今度は、画像処理側では答えを知らないまま複数の特徴量グラフを作成し、
そのグラフに似ている、その方の頭にある基準に照らし合わせて頂きました。
なんと!! ここでは人間側がギブアップしてしまったのです。
これは、人間が画像から大量の情報を得て答えを導きだしているので、
コンピューターが勝手に絞り込んだ情報では判断できない。と言う事が
解りました。
この続きは、現在進行形で進んでいる開発なので、またの機会に。
■ KIT情報発信 ----------------------------------------------------
TransMovieエンジン高速化
弊社の「自由変形」用ライブラリの高速化を行っております。
自由変形処理は、ハードウェアで実現していた頃から遡れば、ほぼ社歴と同じ
20年に及ぶ歴史がありますが、現在市販中のTransMovieでも、心臓部の
「変形処理部」は、すでに開発してから数年以上経っておりました。
手前味噌ですが、ソフトウェアで実現している変形エンジンとしては、
このエンジンは最高速の部類だと自己評価しております。
VGAサイズの動画でもノートPCレベルで1mSECで変形できますので。
しかし、数年経てば実現技術は進歩します。改めて自社エンジンを見直して
みるとまだまだ高速化の余地が残っておりました。
そこで、現在このエンジンの高速化を行っております。
ほぼ、開発完了しましたが、同じノートPCで、更に4倍弱の高速化ができ
ました。もちろん変形後のデータは、現行手法と比べ100%互換です。
市販品に組み込む前に、展示会用に仕上げて「高速化」をアピールしたいと
思います。
自前の開発成果を改めて見直す事も、世の中の技術進歩を考えれば当たり前
なのですが、やっと手をつける事ができました。
■ 編集後記 ----------------------------------------------------------
ゴーテンバーグのひとり言
車好きの人はご存知な方も多いと思いますが、そうでない方には意外と
知られていない、AT(オートマ)とMT(マニュアル)の違いを御紹介したいと
思います。
この話を聞く年代にもよりますね。
私を含むより先輩の世代では。
ほとんどの車がMTでした。オートマ(トルコン方式)のミッションは
高価でしたが、渋滞などのときに、クラッチ操作を必要としなくて、比較的
高級車のみに、設定され選択できました。
ところが、今ではほとんどがMTの設定がありません。一部のマニュア向け
だけがMT設定有りです。
ここまでは、多くの方がご存知だと思います。
スポーツモデルが中心のフェラーリやポルシェなども、ほとんどがMTではない。
って知ってました。運転免許も「AT限定」でOKなのです。
実は、AT(オートマ)の構造に種類が増えた事が一番の理由です。
CVTと呼ばれる無段階変速、昔からATと呼ばれるトルコン、そして自動クラッチを
使った、MT車の自動シフトチェンジ、更にこの自動シフトチェンジのクラッチに
デュアルクラッチが登場し、クラッチが切れている瞬間が無くなりました。
その結果、ポルシェなどの性能の指標(カタログスペック)の0−400など
MTよりATの方が速くなったのです。
運転免許の「AT限定」は、人間が操作するクラッチペダルが付いているか
(クラッチ操作が必要か)否かで、きまります。
MT車にのっている私にとって、楽しいかは別として、速い車はMT車でない
時代になってしまった事は複雑です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回の『画像処理メールマガジン』も宜しくお願いします!
------------------------------------------------------------------------
【画像処理メールマガジン】
発行日:隔週第2・4水曜日(休刊:祝日、年末年始など)
------------------------------------------------------------------------
【発行元】
画像処理専門の開発会社
アルゴリズム、ソフト、ハード、機能試作や一台だけの開発大歓迎
株式会社ケーアイテクノロジー
〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-13-13 KM第一ビルディング6F
TEL:045- 548 - 4891 FAX:045- 548 - 4892
ホームページ: http://www.kitech.co.jp/
------------------------------------------------------------------------