【画像処理のKIT、悩み解決シリーズ1】センサ評価用基板、どうやって短納期で?
事例1:試作センサ用評価ボード開発〜カタログ製品改造〜
◆お客様の悩み◆
センサ自体を開発中だが、営業サイドから展示会への出展を要求された。
センサだけを展示しても効果は薄いので、取得した画像を見れるようにしたいらしい。
しかし、現段階では試作なのでフルカスタムでボードを起こすほどの予算は取れないし、スケジュール的にも厳しいし・・・。
I/Fが特殊なので汎用性のあるキャプチャボードを買って来ることも出来ない。何とかなりませんか?
◇解決方法◇
当社の『Getter』シリーズを使用することで短納期、低コストで解決しました。
この『Getter』という基板はPCIもしくはPCI Expressのボードで、グレードの違うFPGAを実装した開発素材用の製品です。
出荷時のFPGA回路は、PCIのI/Fやメモリコントローラなど、基本的に必須且つ最低限の回路規模で構成されることで、多くの回路リソースが空いていますので、自由に処理回路を追加が出来る事が特徴となっています。
今回の場合も空いている回路リソースを利用し、センサから出力されるベイヤーデータに対してFPGAの回路で画像処理を施しました。
これによってセンサの生画像を展示会向けの綺麗な画像に変換することが出来たのです。
また、I/Fの問題は子基板で解決しました。
『Getter』にはFPGAのIOピンが直接接続できる子基板I/Fコネクタが付いており、専用子基板を開発するだけで自由なI/Fを持たせることが可能なのです。
これならフルカスタムよりも短期間、低予算で作成が可能ですね。
◆ここがポイント◆
このケースのポイントはI/Fです。
短納期、低予算では完成品を流用する方法が有効的ですが、I/Fが特殊だった為に悩まれてしまいましたね。
こうして無事に展示会を終えられたお客様ですが、作成した評価用ボードセットは営業ツールとしても活躍したそうです。