【画像処理のKIT】CPU内蔵FPGA(例Zynq)の用途
画像処理を、「組込み」で実現する手段としてFPGAに高性能CPUが内蔵された事は大歓迎です。
ロジック回路で実現する画像処理は、ラスタースキャン可能な空間フィルタやラベリングなどが中心で、条件分岐が多き統計的画像処理などはCPUで実装する事が多かったです。
これらをMIXして、別々の部品を使って実装するとFPGAとCPUとのI/Fが速度ネックになる事が悩みでした。
それを解決してくれるのが、FPGA内蔵CPUです。
チップの内部バスは、とても高速です。
しかし、良い事ばかりではありません。
一番のデメリットは、開発難易度が上がる事です。
FPGAと、CPUが物理的に独立していれば、両方ともそれぞれのデバッグツールが使えます。
ところが、同一チップとりますと、FPGA用のデバッグポートと、CPU用のデバッグポートが同一になります。
また、デバイスメーカー様から現在提供されているツールではCPU部のテストベンチが無いので、FPGA部のシュミレーション
も苦労します。
それでもメリットがとても大きいので、実現手段の一つを増やす為に色々導入して実績を増やしております。