【画像処理のKIT】勿体ない。折角の長寿命装置が
あるお客様の「検査装置」のお話です。
KITが「画像処理部」のハードウェア及びファームウェアを開発させて頂き、その後も順調にそのお客様で活用して頂いている装置があります。
開発当時のPCのCPUパワーでは、ご希望の処理が全く実現できず、ほとんどの処理をFPGAで実装し、一部の処理をDSPで実現した大規模なハードウェアでした。
10年経った今でも、その装置の「製造検査装置」としてのスペックは十分であり、今の高速になったPCでも処理が間に合わないまだまだご使用続けられるとの嬉しいお話を聞きました。
ところが、当時採用した部品で、現在は世の中から消え去ってしまった部品があります。RAMDACです。
画像表示装置などを手掛けた事がる方はご存じでしょう。
画像出力用のD/Aコンバーターに、LUTを内蔵したチップです。同じ機能を複数チップで実現する事は可能ですが、現在入手できる部品では、同じ面積で実現できません。
今でも「現役」の長寿命製品が、特定機能のデバイス1個無くなった為に、製造できないなんて。
何か、とても勿体ない。と思ってしまいます。