【画像処理のKIT】お手本は人間
TVや雑誌などで紹介されていたのでご存知な方も多いと思います。
トヨタ様の自動車生産ラインで、これまでロボットで製造していた工程もあえて人間が製造するように戻しているとの事でした。
目的は、職人の育成です。匠の技を継承される為とも紹介されてました。
塗装工程を紹介されてましたが、ロボットがムラ無く塗装できるのは匠の動きをロボットに真似させる事で実現できたとの事。
したがって、職人の育成をおこなわないと優れたロボットの開発ができなくなってしまうとの事でした。
画像処理の弊社が、このテーマを話題にしたのは理由があります。
製造ラインの、「画像検査装置」も同じ事が当てはまる為です。
画像検査装置でも、カメラに映した画像をコンピュータで自動的に検査するのですが、良品不良品の判断基準は、人間の基準を真似る事が多いのです。
この「お手本は人間」として検査装置を作製すると、本当に生産ラインにとっての不良品を、しっかり切り分けられる事は、誰にでもできる技ではありません。
不良品を見逃してしまう事も、良品を不良品と誤検出してしまう事もあります。人間がこの「条件」をしっかり定義できないと、コンピュータが判断しても、同じ結果です。
コンピュータが得意な事は、「速く」と「同じ物は同じ結果」です。
判断基準は、教える人間に依存します。
機械と人間の共存。良いテーマを学ばせて頂きました。