【画像処理のKIT】卵を売るのは難しい
卵と言うのは【コロンブスの卵】です。
画像処理のアルゴリズムを開発して売る事を、ビジネスにしているKITアルゴリズム開発でも「可能性開発」など、できるかどうかをチャレンジして欲しい。と言うようなフェーズではあまり問題にならない話です。
贅沢に演算コストをかけて実現できる事はわかったけれど、製品ターゲットの演算コストで同じような結果を出せるアルゴリズムを開発して欲しい。
と言う「実装化フェーズ」になると関連する話です。
膨大な計算をしていた理由は、もちろん存在するのですが、実装化フェーズでは実現アルゴリズムをねじ曲げて、若干の誤差が生じても結果の値には影響しない。
というような手法変更を行う事があります。
どの部分の演算精度を落として良いのか、簡単ではありません。
しかし、それが見つかった瞬間に解決する事もあります。
問題は、最後にたどりついた結果(手法)だけをご提示すると「なんだ、そんな簡単な処理で実現できたのか」と、誤解されてしまう事です。
確かに簡単な処理です。簡単な処理にしないと、演算コストが下がらないので。
その簡単な処理で、従来悩んでいた結果が得られる事がどれだけ苦労の産物か。
【コロンブスの卵】を売るって難しいですが、こんな指摘を頂く事は滅多にありません。
そんな時でもお客様に説明させて頂き、ご理解頂ける事に感謝してます。
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