【画像処理のKIT、開発格言シリーズ10】千里の未知も一歩から(10/10)
無理難題や誰もチャレンジしてない事が大好きなKIT。その新人の登竜門を紹介します。
答えを出すのは簡単ですが、一歩ひねった発想の為のトレーニングを重ねています。
全く未経験のハードエンジニア希望の方が入社すると、まずアンド、オア、ノット、フリップフロップだけを、教え込みます。これらをマスターしてこれらだけで大体の回路を書けるようになると次の「発想」ステップに進みます。
課題「7セグメントのLEDを1個使って、自分の社員番号(生年月日でも可)を表示する装置を設計、制作せよ」
課題の意図
課題を与える時は、舌足らずを承知で上記の条件だけを伝えます。そこから色々な事を考えるのが基本設計です(普段も同様な仕事ばかりです)。例えば7セグLEDは1個ですから複数の番号を表示する為の工夫が必要です。どのぐらいのタイミングで切り替えるかを自分で決めなければなりません。切り替えが速すぎると見落としてしまうし、遅すぎると忘れます。
何度も繰り返すと、どこが数列の先頭かを示す事に気を配らないといけません。
そもそも、7セグのLEDを初めて見る人に数値として読んでもらえるでしょうか?
次に、製作する回路の部品手数をいかに少なくするかも、腕の見せ所です。
あまり部品手数が多いと、製造ミスも多くないりますし一日と言う限られた時間では作り終えません。
こうしで作成された「表示装置」を全員の前で披露して、何人の人に社員番号が
伝わったかを競うのです。
訓練の成果
「では、はじめます」と声を出していきなり電源を入れる人も居ます。
自分の順番になって、A4用紙に説明書きを配り始める人も居ます。
そうなんです。装置を作る事だけが勝負ではないのです。ここで「レビュー」と言う大切な事を学びます。
ここまで、進むとお客様からの依頼テーマを担当できるようになるのです。