【画像処理のKIT】百発百中
エンジニアたるもの、自分が手がけた製品は、百発百中で世の中に出て欲しいと思うでしょう。
しかし、新しいスタイルを打ち出す「可能性開発」フェーズを常にお手伝いさせて頂いている部門の方などは、「十発一中」程度、製品化されれば良い方ですよ。と聞かされ驚いた事があります。
良くお話を聞いてみると、想定した通りの機能が実現できても「量産コストが合わない」「市場投入タイミングが悪い」「プライバシー問題になりそう」「企業イメージに合わない」など、さまざまな理由で製品化が見送られる事になるそうです。
それでも、「新しいネタ」を仕込む事が、部門のミッションであり、仕込んだ「新しいネタ」を市場に出すか否かは、製品企画部門と分業されている業界もあるようです。
その視点で振り返ってみると、20年程前に「ハフ変換ボード」を開発しました。当時は、CPUパワーがプアなので、投票ロジックも現在とは比較にならないほど小規模なFPGAを大量に使い、A3サイズ相当の基板複数枚で機能を実現した思い出があります。
現在は、それがマイコンで実現できてしまうようですが、その当時あの基板があったからこそ、ハフ変換と言う手法が、ある用途に使われたのではなか?と振り返ったりします。
カッコよく、百発百中といきたいところですが、胸を張って「十発一中」を十発二中になるように、努力していきたいです。
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