【画像処理のKIT、開発コラム】要求仕様
初めてKITとお付き合いをさせて頂く場合の会社説明を兼ねた打ち合わせの場で、【画像処理の受託開発専業】と言うお話をすると「まだ要求仕様書作成中だから」と言われるお客様と時々お話する事があります。
でも、何かのご縁でお客様からお声がけ頂いている以上実際には、「こんな事が画像処理でできますか?」と言うニーズ(すなわちこれが「要求」)は、お持ちなんです。
これで十分です。
十分といっても、これで「お見積り」や「提案書」を作れるわけでありません。
これでスタート時の要件としは十分です。技術的実現手段ではなく、どんなイメージの機能が求めらているかを、弊社と一緒に整理させていただけるスタートラインとして、十分です。
この状態から(例えば)
1、要求機能は、どんな手段を使っても良いと言う制約範囲ならば実現できるのか?
2、要求機能をどの程度の速度で実現したいのか?(速度が速くなった時の製品付加価値が増えるのか?)
3、実現手段の選択範囲を、使用用途を考えると、どの程度の自由度があるのか?(パソコンを使って良いか、組み込み機器にすべきか、LSIにすべきか?)
4、開発納期と、製品化までの納期、開発費用、製造費用
と、言う十番に、整理して「開発提案書」と言う形に、ご一緒に議論しながら落としていくことが弊社の「開発スタート前」までの作業になります。
この「開発提案書」が、「要求仕様」にも「見積仕様」にもなるのです。
従って要求仕様が初打ち合わせ時に準備できている必要はありません。
むしろ、無い方が実現手段の提案時より多くのアプローチを提案できます。