【画像処理のKIT、開発コラム】手段としてのFPGA
画像処理を専門とする開発会社にとって、新しい処理方法を考えたり定石処理の組み合わせを考えたりする事が「差別化」になります。
しかし、理論だけではビジネスになりません。
そこで、「考えを実現する手段」としてソフトウェアのコーディングであったりボード設計を行い「考えを実現して納品する」事が行われます。
ハードウェアの実現手段として「FPGA」と言う部品があります。
ある機能を持った電子部品で、その機能を自由に変更できる。と言う点で実現手段の選択枝として避けては通れません。
メモリデバイス、CPUチップは、これまでも全く同じデバイスを半導体メーカーが製造し、購入したユーザーが用途を考え使用してきました。
どんどん大規模化しているFPGAは、これらメモリやCPUすらFPGAのデザイン次第で取り込んでしまうデバイスなのです。
これを使いこなせているか否かは、とても素晴らしい手法を考えてもそれを実現するフェーズで挽回されてしまうほど大切な事です。
しかも、なんでもFPGAで実現してしまうと、どんどんFPGAメーカが喜ぶだけで、使用デバイスのグレートUPにつながりTOTALコストが上がってしまう事も珍しくありません。
便利な部品だからこそ、十分なメリットを引き出すには常に修行が必要ですね。