【画像処理のKIT、開発コラム】処理の「心」を理解する
ある若手(新卒二年目)からあった、リアルな質問です。
「画像補間の処理に煮詰まっているので、教えて欲しい」との事でした。
どこまで理解しているかを、確認するためいくつか質問しました。
煮詰まっているミッションを理解しているか?を尋ねました。
「普通(普通って何?って突っ込みたかったけどまずヒアリング)の画像補間は、ブログラムできるけど、センサがサンプリングした位置が不等間隔のデータなので、補間演算式が解らない」との事でした。
本人曰く「普通」の補間処理について説明させたところ、しっかり説明できているし、その説明処理で補間した画像を得られるでしょう。
補間処理の種類は、あまり多くは知りませんでしたが。
では、何故彼は不等間隔になった途端、煮詰まってしまったのでしょうか?
答えは、等間隔の補間処理の意義「心」を理解せず、補間式を暗記して覚えたからでした。プログラムを説明させると説明できるのですが、その説明で、「何でその式になるの?」と言う点が理解できていませんでした。
処理の心を理解してないと、応用や展開ができません。
しかし、新卒二年目でこの事に「謎」と気づいた点はとても評価できます。
自分で「謎」と気づいて、心を理解した彼は今後補間に関しては一旦課題になっても自信で乗り越えていけるでしょう。
公式を暗記する事はナンセンスです。公式を導きだせるようになればもう忘れませんね。