【画像処理のKIT、悩み解決シリーズ4】実現手段。どんな処理はハード向きソフト向き?
事例4:画像処理の総合コンサルタント?〜ハードウェアとソフトウェアの切り分け〜
◆お客様の悩み◆
新規の画像処理アルゴリズムを開発したので、それを使った新製品の試作を開発したい。
でも、このアルゴリズムはハードウェアとソフトウェアのどちらで実現するべきなんだろう?
とりあえず、ハードウェア開発が得意なH社と、ソフトウェア開発が得意なS社に話を聞いてみようか。
・・・というよりむしろ、それも含めて相談出来るようなコンサルタント会社はありませんか?
◇解決方法◇
まずはお客様のアルゴリズムの内容をヒアリングさせて頂くことから始めました。
そしてハードウェアの担当者とソフトウェアの担当者が、それぞれの切り口からアプローチし、議論を交わします。
こちらの案件ではアルゴリズムの一部にラベリング処理が使われていた為、この処理をハードウェアで実現させるか?
ソフトウェアで実現させるか?の議論になりました。
ソフトウェアの場合、対象ラベル数が少ない事が保証できれば高速化出来る手法もあるが、ラベル数に比例して処理時間が遅くなります。
一方ハードウェアの場合、ラベル数に関わらず処理時間が一定になるので、ラベル数が少ない事を期待して良いかがハードウェアとソフトウェアの切り分けのポイントとなりました。
お客様によれば、入力画像のラベル数が保証できない事が確定し、さらに装置としては処理時間を第一優先としたいとのこと。
その結果、当社が持っているハードウェアIPで実現する事に決定し、ハードウェア化をメインに当社製品+ハードウェアIPというカスタマイズ案を提案させて頂きました。
◆ここがポイント◆
このケースのポイントは、ハードウェアとソフトウェアの切り分けです。
当社にはハードウェア、ソフトウェアの各担当がカバーし合える環境があります。
また、既存製品、ハードウェアIP、ソフトウェアライブラリなどの資産と過去の実績から最適な道を選んで提案することが出来るのです。