【画像処理のKIT】引きだしシリーズ3
画像処理の機能要求を頂き、その実現手段を考える。と言うビジネスを続けている為には、「ネタの引きだしが多い事」が重要になります。
今回は、定石処理資産について。
誰も、実現してない機能を開発するにあたり、ウンウン悩みながらも新しい処理を産み出す事もあります。それでも、全体の処理の流れには沢山の「画像処理の定石処理」を使います。
そこで、画像処理の定石集として、市販もしている「IPキットIII」と言うソフトが、弊社資産として皆が活用してます。
そもそも、このIPキットは、IIIになって外販するようになりましたが開発のきっかけは、社内デバッグツールでした。
最初は、ハードで実装した処理結果が、本当に正しい計算結果を出しているか、その都度検証用ソフトの開発を、社内のソフトエンジニアに依頼してました。複数のハード屋さんから依頼を受けていくうちにかなり共通な処理を使っている事がわかりました。
そこで、頼まれてもすぐに対応できるように、定石処理だけ汎用化しました。
さらに、バージョンUP時に、お客様から「事前実験」を依頼されるようになり、前処理や後処理まで加えるようになりました。
ここまでが社内ツール時代です。
今は、セミナー会社様主催の「画像処理セミナー(アルゴリズムからFPGA化まで)」と言うようなテーマの講義依頼を頂くと、必ず教材として使えるまでになりました。
これらの蓄積が、「定石処理」の資産(引きだし)です。