【画像処理のKIT】引きだしシリーズ5
画像処理の機能要求を頂き、その実現手段を考える。
その時の「引きだしシリーズ」です。
今回は、「組込み」について。
手法(アルゴリズムと言う表現を使う事が多いです)を考える時は開発環境が整っていたり、処理の変更が簡単だったりする為Windowsパソコンを使う事が多いです。
しかし、実製品(又は、製品に近い形の試作)にしていく過程で「組込機器」として仕上げていく事も多いです。
その際に、「どこのメーカーのどの組込みCPUを使いますか?」と尋ねられる事があります。
これまで使用経験があるCPUは?と言う問い合わせならば即答できますが、組み込むべき処理の分析ができていない時点でターゲットCPUを決める事は少ないです。
何故ならば、多くの場合FPGA(量産時ASIC化でも)+CPUと言う構成がほとんどですがFPGAなどのロジック処理に適したものか、CPUで計算すべきかのトレードオフを検討してから実ハードに落とす為です。
この分担を決める為にどんな試験をすべきか?が引だしの広さになります。例えばFFTを使う場合でも、その演算精度によりFPGAに実装したりCPUで演算したりして、必要に応じて両方でベンチマークしたりしております。