【画像処理のKIT】引きだしシリーズ9
汎用的な画像処理ルーチンと、目的に特化した画像処理との違いをお知らせします。
画像処理ライブラリと呼ばれるものは、沢山の汎用ルーチンが用意され、また開発量産効果から同じライブラリを常にシェイプアップできるので、高性能なものが提供され続けます。
それでも、「目的に特化した処理が欲しい」と言う要望を頂ける理由をお知らせします。
「汎用でない」事を利用して、処理を特化させる事でターゲット特有な課題に対応する処理を加える事が可能になる為です。
たとえば「画像つなぎ合わせ合成処理」(横方向の同処理をパノラマ合成と呼ばれています)でも、複数の産業分野からニーズを頂きます。
ところが、これまで頂いた要求に特化していくと、それぞれが異なった処理となり、それぞれのお客様専用処理となります。
対象画像が、どんな特徴があるか?と言う分析フェーズで合成処理に使える情報が異なってきます。例えば、色を「特徴」として使えるのか?
とか、「何度も同じ場所を撮影する事があるのか?その際の再現性は?」と言う条件が御用途によって、毎回変わるのです。汎用処理では使わない情報も計算しなければならない事が多いでしょう。専用処理ではその応用分野に必要な処理だけを実行する事で高速化もはかれます。
沢山の優秀な「汎用処理」があっても、用途によっては「専用処理」が必要になるようです。