【画像処理のKIT】開発ユーザーの立場3
第3回目は、「組込みCPU」についてです。
アルゴリズム開発フェーズでは、パソコン上でソフトを組む事がほとんどですが、その手法で良好な結果を得られた時、最終製品に落とし込むフェーズに移ります。
その際は、最終製品の目的によりそのままPCアプリやPC用拡張ボードにする事もありますが、組み込みCPUを含んだスタンドアロン化することも多いです。
KITでは、ルネサス社SHシリーズか、TI社DSPが最も多く手掛けておりますが、他のCPUを希望されるお客様も多いです。
組込み系CPUの場合、開発ツールはターゲットCPUのデバイス売り上げ貢献がメインでしょう。デバイスとしての性能が優秀でも開発ツールが不便だと、プログラマからは歓迎されませんね。
PCの開発環境には及ばなくてもカユイところに手が届くツールと最適化を人間がかなり意識しなければならないツールでは、開発工数も変わってきます。
組込みCPU向けの(デバイス依存しない)優秀なソフトに出会えれば、もっと画像「処理」に特化できますが、処理の開発から組込みまで一貫して請けられる。は差別化ポイントでなくなってしまうかもしれないので、高望みしない方が良いのかもしれません。