【画像処理のKIT】引きだしシリーズ13
画像処理のアルゴリズム開発において「コロンブスの卵」の価値を理解して頂きたいと思う事があります。
検査装置用の画像処理ソフト開発は、新しい製造工法が産まれる時セットとして、ご要望が多い分野です。
検査対象物を生産管理されている方のご要望は、まさに現場を熟知しているからこそ見つけられる宝です。
生産管理をされている方からの、「この不良を見つけたい」はアイデアの源ですし、これまでの色々な処理を組み合わせてみたり新たな処理を開発したりと、悩みながらも楽しいフェーズです。
しかも、生産ラインに入る検査ですから生産ラインのタクトタイムに間に合わす処理が必要になります。
色々な実験を重ねた結果、シンプルな処理を複合する事で処理速度も速く、ご要望の欠陥を見つける事もできる事があります。
残念な事に「なんだ、そんな簡単な処理なら自分で作れたよ」と言う指摘を受ける事も極稀にあります。
シンプルな処理で解決できる事。これにいきつくまでにどれだけの検証が必要であったかをご理解頂き、シンプルな処理で済むという価値を知って頂ければ幸いです。