画像処理のアルゴリズム開発をビジネスにするには多くの困難があります。
しかし、その困難にあえて挑戦してきたことが、今日のKITにとって『画像処理専門』と言える大きな糧となっています。
ここではアルゴリズム開発において、何が困難であるか?どんな実績があり、どんなアプローチをしているのか?を紹介させて頂きます。
- | お問い合わせケース | 課題の整理 |
1 | こんな機能が欲しいけど、その機能を実現する方法が分からないので実現方法から考えて欲しい。 | このケースは新規でアルゴリズム開発が必要となるか否かはお問い合わせ時点では分かりませんが、調査した結果既に他の分野で確立されているアルゴリズムが使えることも多くあります。 |
2 | 自社でアルゴリズム開発を行っているが、より性能UPを目指したいので、異なる分野で実績がある会社に委託したい。 | このケースは既に自社や第三者でアルゴリズムの調査をされていることが多く、依頼時点でアルゴリズム開発が必要と言う点では明確です。しかし、長年に渡り深く研究されていたり、難易度も高く簡単に別のアルゴリズムが開発できる訳ではありません。 |
3 | 既にPCやワークステーション上でのアルゴリズム検討を終えているが、処理が重く、製品化に向けて改良が必要であるため手伝って欲しい。 | このケースは、アルゴリズム開発では無く、アルゴリズムのハードウェア化やソフトウェアの高速化などを提案させて頂くビジネスジャンルになります。もちろん、この様なお問い合わせも大歓迎です。 |
織物用欠陥検査検出手法 |
鉄道用標識認識 |
センサ用ワイドダイナミックレンジ化手法 |
FA用多焦点合成回路 |
X線用画質改善(S/N改善) |
生物飼育管理手法 |
新工法化学合成検査装置 |
多チャンネル合成&自由変形手法 |
写真、文字、線画分離アルゴリズム |
似顔絵ロボット用画像ベクトル化手法 |
回転、変倍画像トラッキング手法 |
編物用編目検出布送り制御 |
車載用人認識 |
アルゴリズム開発には以下の様に色々な困難があります。
また、当社はハードウェア、ソフトウェアの各種受託開発を行っておりますが、アルゴリズム開発の成果を資産として他のビジネスに使えないケースが発生すると、自社の資産が減ってしまうリスクが生じます。
これでは素晴らしい成果を生み出す良いサイクルとは逆の効果となってしまいます。
では何故、多くの困難がありながらも『アルゴリズムの受託開発』に重点を置いているのでしょう?
それは、アルゴリズム開発の成果が大きな付加価値を生む場合、開発されたアルゴリズムを使用して製品開発に進む可能性がとても高いことが大きな理由です。
その際、アルゴリズムを開発したエンジニアと製品化するエンジニアが同じ社内に居ることで、効率良く連携が取れます。
また、製品化のコストダウンを意識し、演算精度の見直しを行えるなどのメリットも出てきます。
この様にアルゴリズム開発は困難でありながら、世の中に新しい技術を用いた製品を投入するためには避けて通れないステップです。
故に当社は、画像処理でビジネスを続ける上で重要な部分と捉え、起業時からチャレンジを続けさせているのです。